マカオの世界遺産・盧家屋敷、一般公開再開へ=3月19日から

大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化が見事に融合したエキゾチックな町並みが残るマカオ半島中心部の旧市街(歴史市街地区)にはユネスコ世界文化遺産リストに登録された建築物と広場が30ヵ所も存在する。

マカオ政府文化局は3月16日、今年2月4日に隣接する建設現場の壁面が崩落し、建物の一部に影響が及んだことから、各種点検作業及び安全確認のため1ヶ月以上にわたって一般公開をストップしている「盧家屋敷」について、3月19日から一般公開を再開する予定であることを明らかにした。

盧家屋敷は清朝末期のマカオで金融業、中国式ロトの経営などで成功を収めた豪商、盧華詔ファミリーの邸宅跡で、1889年に完成しとされる。典型的な広東スタイルの2階建て住宅建築だが、ステンドグラスなど西洋の建築文化が随所に採用されている。

マカオの世界遺産をめぐっては、今年(2016年)1月25日に旧城壁の一部が何者かによって黄色い塗料で着色される事件が発生。また、2月10日には媽閣廟の正殿にあたる正覚禅林で火災が発生するなど、受難が続いている。

マカオの世界遺産・盧家屋敷の建物内部(資料)—本紙撮影

マカオの世界遺産・盧家屋敷の建物内部(資料)—本紙撮影

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