マカオに光り輝くエッフェル塔…新カジノIR「パリジャン」年末オープンへ=米サンズ系、総工費3千億円

米国、マカオ、シンガポールでカジノIR(統合型リゾート)を運営する米ラスベガスサンズグループ(LVS)傘下でマカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角、サンズチャイナがマカオ・コタイ地区で新大型IR「パリジャンマカオ」の開発を進めている。

パリジャンマカオの気になるオープン時期だが、同社が4月25日に発出したプレスリリースによれば、今年(2016年)末とのこと。世界で最も人気の高い観光地として知られるフランス・パリをテーマとし、エレガントでチャーミングなパリの街のロマンティックな雰囲気をマカオで再現するという。

パリジャンマカオのシンボルとなるのが、エントランス正面に建つ2分の1スケールのエッフェル塔のレプリカだ。塔の内部にはレストランや展望台が設けられ、オープン後は光のショーを毎晩上演するとのこと。

パリジャンマカオの外観(夜景)完成予想イメージ(写真:The Parisian Macao)

パリジャンマカオの外観(夜景)完成予想イメージ(写真:The Parisian Macao)

このほか、客室数2900室のホテル、シャンゼリゼ通りをイメージした150店が並ぶショッピングモール、広さ5200平米のコンベンション施設、1200席のシアター、スパ、カジノ、などで構成され、ノンゲーミング(非カジノ要素)の充実により大人から子供まで幅広い年齢層が楽しめるリゾートを目指すとしている。なお、プロジェクト総工費は27億米ドル(日本円換算:約2995億円)。

現在、サンズチャイナはマカオ半島でサンズマカオ、コタイ地区でヴェネチアンマカオ、プラザマカオ、サンズコタイセントラルの大型IRを運営しており、パリジャンマカオの開業後、同社のホテル客室数はマカオ市場全体の3分の1超を占めるおよそ1万3千室にも達する見通し。

マカオ・コタイ地区ではIRの建設ラッシュが続いており、今年から来年にかけてパリジャンマカオのほか、米ウィンリゾーツ系のウィンパレス、MGMリゾーツ系のMGMコタイがそれぞれ旗艦施設の開業を予定している。

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パリジャンマカオの館内(ヴァンドーム広場エリア)完成予想イメージ(写真:The Parisian Macao)

パリジャンマカオの館内(ヴァンドーム広場エリア)完成予想イメージ(写真:The Parisian Macao)

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