マカオ国際空港運営会社視察団が羽田・関西の両空港を訪問=商業施設や環境インフラに高い関心

マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMの視察団一行が4月下旬に日本の東京国際空港(羽田空港)と関西国際空港を訪れた。

CAMのプレスリリースによれば、羽田空港では国際線ターミナルビルの商業施設「江戸小路」、屋外展望台、バリアフリー対応の搭乗ゲート及びトイレ、再生エネルギー関連施設、関西国際空港では第1ターミナルビルの免税店街、太陽光発電システム及び2016年1月に運用が始まったアジアで最大規模の空港内水素ステーションといった環境インフラ施設、LCC専用ターミナルを中心に視察したとのこと。

CAMでは、今回の視察及び両空港の関係者との交流を通じ、特に空港運営モデル、商業リース管理、小売商品の品揃え、グリーンエアポートインフラ施設の構築といった点において、将来的なマカオ国際空港の発展を考える上で大きなヒントを得たとしている。

マカオ国際空港は1995年に開港。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCC(格安航空会社)の誘致に積極的なことでも知られる。開港20周年にあたる昨年(2015年)には旅客数が前年比6.4%増の580万人となり、開港以来最多を記録。今年に入って以降も上昇トレンドを維持している。

マカオ国際空港と日本を結ぶ路線を自社運航するのはマカオを本拠地とするマカオ航空のみで、成田線及び関空線がそれぞれ1日1往復、福岡線が週4往復となっている。

マカオ国際空港視察団一行にとって羽田空港国際線ターミナルビルの商業施設「江戸小路」に再現された日本橋が印象的だったという(写真:CAM)

マカオ国際空港視察団一行にとって羽田空港国際線ターミナルビルの商業施設「江戸小路」に再現された日本橋が印象的だったという(写真:CAM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は7月14日、同日午前9時半頃、マカオ半島北西の林茂塘にある…
  2.  マカオ観光のハイライトとしてすっかり定着した世界遺産めぐり。マカオ半島中央の旧市街地に点在する3…
  3.  マカオ半島新口岸地区にあるニューオリエントランドマークホテル(新東方置地酒店)のボールルームで7…
  4.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2025年)1〜6月累計の歳…
  5.  マカオ政府教育・青年発展局(DSEDJ)は7月12日、マカオ特別行政区政府と中国人民解放軍駐マカ…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun