マカオの銀行ATMコーナーで実弾3発入りショットガン見つかる…警備員の忘れ物だった

6月16日午前8時50分頃、カジノ施設やオフィスビルが立ち並ぶマカオの中心に建つ老舗カジノホテル、ホテルリスボア内にある匯業銀行(バンコ・デルタ・アジア)の支店のATMコーナーを巡回していた同ホテルのセキュリティスタッフがATM機の脇にショットガンのようなものがあるのを発見し、警察に通報した。

その後、マカオ治安警察局から多数の警察官らが駆けつけ、現場周囲を封鎖。警察が現場に残されていたショットガンを調査したところ、実弾3発が入った本物であることが明らかになった。

緊迫した空気が漂う中、午前9時すぎになって同銀行の現金輸送を担当する警備会社所属の警備員が現場に現れ、同日早朝、ATM機から現金を回収する際、ショットガンを現場に置き忘れてしまったと事情説明を行ったという。ただし、ショットガンが危険物に該当するため、警察はこの証言のみを信用することはできないとして、警備員の身柄とショットガンを警察署に移して調査を継続した。

警察が監視カメラの映像を分析した結果、この警備員がショットガンを置き忘れたことが確認され、ショットガンは警備会社に返還されたという。

マカオ治安警察局の李徳輝報道官によれば、今回のケースは民間保安業務法の規定に反するといい、警備会社に対して罰金、警備員個人に対してガンライセンス取消の処分が下る可能性があるとのこと。

ホテルリスボア内にある匯業銀行(バンコ・デルタ・アジア)の支店(資料)-本紙撮影

ホテルリスボア内にある匯業銀行(バンコ・デルタ・アジア)の支店(資料)-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、まもなく年間最大の多客期のひとつに数えられる春節(旧正月)ホリデーを迎える。 …
  2.  近年、マカオでは新興埋立地のコタイ地区及びマカオ半島の新口岸地区を中心に大型カジノIR(統合型リ…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所での道路横断やいわゆる…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は1月23日、前日(22日)マカオ半島北部と広東省珠海市拱北の間にある青茂…
  5.  このほど、マカオのツーリズム分野に強みを持つ公立大学「マカオ旅遊大学(UTM)」は2025/20…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年2月号
(vol.140)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun