8月の訪マカオ旅客数5%減の288万人=宿泊伴う旅客は08年1月以来最多

マカオ政府統計調査局は9月23日、今年(2016年)8月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年同月から5.0%減、前月(7月)から3.1%増となる延べ(以下同)288万2557人だった。

8月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から3.7%増の147万6910人で、2008年1月以来最多となった。日帰り旅客は12.6%減の140万5647人。旅客の平均滞在時間は1.2日で前年同月から0.1日増。日帰り旅客の滞在時間は0.2日、宿泊を伴う旅客では2.1日。

かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、宿泊を伴う旅客は13ヶ月連続増で、今年6月から3か月連続で日帰り旅客を上回った。昨今、マカオでは新ホテルの開業が相次いだことから客室供給数が増加しており、ホテル間の価格競争が進み、値ごろ感が出たことで需要を喚起したものとみられる。

8月の訪マカオ旅客のうち、居住地別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から5.5%減の197万9224人。このうち個人旅客に限ると4.4%減の100万6432人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は68.7%。

その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が7.6%減の59万1880人、台湾が3.3%増の9万4411人、韓国が32.1%増の5万7739人、日本が8.1%増の2万7606人。

今年1〜8月の累計訪マカオ旅客数は1755万9151人で、前年同期と同水準。このうち中国本土旅客は0.6%減の1356万15人で、全体の66.3%を占めた。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが9月1日に公表した資料によれば、8月の月次カジノ売上は前年同月から1.1%増の188.36億パタカ(日本円換算:約2381億円)、1〜8月の累計では9.1%減の1443.96億パタカ(約1兆8249億円)だった。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡=2016年7月-本紙撮影

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