マカオ、16年第4四半期のカジノ売上約8636億円(604.18億パタカ)…対前年1割増=VIPルーム復調で

マカオのカジノ監理当局にあたるDICJは1月16日、昨年(2016年)第4四半期のギャンブル統計を公表した。

昨年第4四半期のカジノ売上は前年の同じ時期から10.2%、直前期(第3四半期)から9.8%のそれぞれ増604.18億パタカ(日本円換算:約8636億円)だった。このうち、VIPルームによる売上が前年の同じ時期から12.6%、直前期から16.3%のそれぞれ増となる333.33億パタカ(約4764億円)で、カジノ売上全体の55%を占めた。VIPルーム比率が55%に達したのは2015年第2四半期以来のこととなる。

なお、昨年通期のカジノ売上は2232.10億パタカ(約3兆1904億円)で、このうちVIPルームによる売上は1189.60億パタカ(約1兆7003億円)で、全体に占める割合は53.2%だった。

昨年第4四半期末時点のゲーミング(カジノ)テーブル台数は前年の同じ時期から5.5%増の6287台だった一方、スロットマシン台数は5.2%減の1万3826台にとどまった。カジノ施設数は同2軒増の38軒(暫定営業停止中の2軒含む)。

カジノ以外のギャンブルについては、一部を除いて振るわなかった。昨年通期の売上は、ドッグレースが前年から43.2%の大幅減となる7100万パタカ(約10億円)、競馬が15.0%減の1.41億パタカ(約20億円)、中国式ロトが横ばいの700万パタカ(約1億円)、バスケットボールくじが7.1%減の1.58億パタカ(約23億円)に。唯一のプラスを記録したのがサッカーくじで、7.6%増の5.41億パタカ(約77億円)。

カジノ及びその他のギャンブルを合わせた昨年通期のマカオの総ギャンブル売上は前年から3.3%減の2241.28億パタカ(約3兆2035億円)だった。

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府金融管理局は5月6日、今年(2024年)3月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下…
  2.  マカオ政府統計調査局は5月6日、今年第1四半期(2024年1〜3月期)の企業統計を公表。 …
  3.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  4.  マカオ司法警察局は5月3日、同月1日にタイパ島のマンションの一室で男女の争う声がするとの近隣住民…
  5.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun