プリペイドSIMが全体の6割超=マカオの16年12月末携帯電話契約数、人口約3倍の197万件

マカオ政府統計調査局が2月8日に公表した最新の運輸通信統計によると、マカオの昨年(2016年)12月末時点の携帯電話契約数は前年の同じ時期から3.9%増となる196万9972件に達した。実に人口の約3倍に相当する。

携帯電話契約数が人口を大幅に上回る背景には、SIMロックフリー端末とプリペイドSIMカードの普及が挙げられる。マカオの人口は約65万人だが、年間3000万人を超えるインバウンド旅客を数えるアジア有数の観光都市として知られ、市内各所にプリペイドSIMカードの自販機が並び、スーパーやコンビニエンスストアの店頭でも容易に購入やチャージをすることができる。12月末時点の携帯電話契約数のうち、64.4%にあたる126万9363件がプリペイドSIMカードによるものだった。

マカオ、香港、中国本土は同じ中国でありながら、マカオは853、香港は852、中国本土は86という固有の国際電話の国(地域)コード番号を持ち、通信事業社も各地ごとに異なる。中国本土や香港からマカオを訪れた旅客が携帯電話を利用する場合、国際ローミング扱いとなり通信料が高額となることから、マカオ到着後にマカオの通信事業社が販売するプリペイドSIMカードを購入することが一般化している。

このほか、昨年12月末時点のマカオの固定電話契約数は7.8%減の13万4748件、インターネット契約数は7.2%増の36万3372件だった。

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

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