マカオカジノ大手MGMチャイナHD、16年通期減収減益=コタイ地区の新IRは今年第4四半期開業予定

マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角で、マカオ半島新口岸地区でカジノIR(統合型リゾート)「MGMマカオ」を運営するMGMチャイナホールディングスは2月16日、昨年通期(2016年1〜12月)の決算短信を発表した。

同社発出の資料によれば、昨年通期の売上高は前年同期比13.37%減の149億香港ドル(日本円換算:約2179億円)、調整後EBITDAは4.26%減の45億香港ドル(約658億円)、純利益は3.24%減の30億香港ドル(約439億円)となった。

なお、昨年通期のマカオ全体のカジノ売上は前年比3%減で、マスゲーミング(いわゆる平場)部門については6%の上昇だった。また、競合となる大型カジノ施設の新規オープンも相次いだ。

MGMマカオ(資料)―本紙撮影

MGMマカオ(資料)―本紙撮影

同社の昨年通期のマスゲーミングテーブルウィンは2%上昇の77億香港ドル(約1126億円)だったが、VIPルームテーブルウィンは26%減だった。

MGMチャイナHDはマカオ・コタイ地区でマカオで2番目となる大型カジノIRの建設工事を進めている。今回、開業時期のメドが今年(2017年)下半期とアナウンスされ、昨年第4四半期だった当初計画からは大幅な遅延となっている。目下、ホテル棟におけるシステムテストや内装工事を進めている段階とのこと。

MGMチャイナが開発を進める新IR施設(資料)=マカオ・コタイ地区、2016年11月-本紙撮影

MGMチャイナが開発を進める新IR施設(資料)=マカオ・コタイ地区、2016年11月-本紙撮影

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