マカオ「観光警察隊」正式発足…世界遺産やカジノIR密集エリアに配備

マカオは人口約65万人、面積30平方キロという小さな街だが、海外(中国本土、香港、台湾を含む)からの訪マカオ旅客数が年間3000万人を超えるアジア有数の観光都市として知られ、名所旧跡及び大型カジノIR(統合型リゾート)周辺の防犯対策や秩序管理が課題となっている。

マカオ治安警察局は3月2日、2014年4月からテスト配備を進めてきた主要観光スポット周辺の防犯パトロールや秩序維持にあたる特別チームについて、同月5日付で「観光警察隊」として正式発足させると発表した。

なお、発足時は40人体制で、30人がマカオ半島に点在する世界遺産など、10人がタイパ島の官也街及びコタイ地区のカジノIR密集エリアなどを担当する。時間帯など、観光客の動向に応じてバランス調整も行う予定とのこと。

また、正式発足に合わせて新調される制服デザインも披露された。群衆の中でも目立つことを考慮したものだという。

観光警察隊には、不審物の処理などプロフェッショナルな警務知識のほか、高い語学力を有する人材が揃い、デビューにあたって観光スポットに関する情報や最前線において高いサービスクオリティを提供するためのトレーニングも受けているという。

マカオ観光警察隊の制服(写真:マカオ治安警察局)

マカオ観光警察隊の制服(写真:マカオ治安警察局)

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