マカオのカジノで米ドルと香港ドルの偽札使用事件相次ぐ=中国系カナダ人の男逮捕

マカオ司法警察局は3月14日、近日、マカオのカジノで偽札使用事件が相次ぎ発生し、米ドル及び香港ドルの偽札180枚近くが見つかったことを受け、捜査を進めていることを明らかにした。また、同日までに中国系カナダ人の男を逮捕したという。

警察発表によれば、逮捕された中国系カナダ人の男はカジノ施設でチップに両替する際に55枚の100米ドル紙幣を使ったが、スタッフがこのうち44枚について偽札の疑いがあるとして警察に通報したもの。現場に駆けつけた警察官が男の所持品検査を行ったところ、着衣及び荷物の中から132枚の同種の偽札が見つかったとのこと。いずれも最新版の100米ドル紙幣を模倣したもので、番号は同一、紙質も粗悪だった上、漢字で「練功券」という文字が印刷されていたとのこと。

このほか、別の2つのカジノ施設で中国本土出身の女がチップと両替する際に1000香港ドルの偽札2枚、中国本土出身の男がスロットマシンで1枚の500香港ドルの偽札1枚を使用した事件があったという。

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくゲーミングチップを使用する。ゲーミングチップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。現金からゲーミングチップへはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれる窓口やゲーミングテーブルで、チップから現金はキャッシャーでそれぞれ簡単に両替することができ、双方向とも手数料はかからない。

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun