マカオカジノIR運営大手サンズチャイナがWWFと組み地球温暖化防止PJ立ち上げ

マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナは5月4日、世界自然保護基金(WWF)とのパートナーシップによる地球温暖化プロジェクト「Just One」を立ち上げると発表した。

同プロジェクトは、コタイ地区にあるサンズチャイナ傘下の大型IR「ヴェネチアンマカオ」と「パリジャンマカオ」の計6000室の宿泊者に対し、1泊ごとに1米ドル(日本円換算:約113円)を拠出することで、2つの地球温暖化防止策に参加する機会を提供するもの。

1つ目の選択肢は、中国本土で現在も石炭を使った厨房で煮炊きする1000世帯に対して、中国におけるバイオマス燃料ストーブの普及を促進するもの。二酸化炭素の排出減、大気汚染の減少、燃料コスト低下による負担減、室内環境良化による婦女子の心身の健康の改善などが期待されるとのこと。

もう1つは、マカオの学校に通う学生及び保護者に対して持続可能な発展についての意識と理解を深めてもらうため、LED電球、アースアワーTシャツ、省エネ効果の高い照明の使い方をまとめた資料などをエコバッグに入れたキットを約5000セット配布するというもの。

同社は持続可能な発展を核心的な企業理念のひとつと位置づけ、アースアワーへの参加など、環境負荷軽減につながる取り組みを積極的に実施している。

ヴェネチアンマカオで開催された「Just One」プロジェクト立ち上げ発表記者会見の様子=2017年5月4日(写真:Sands China Limited)

ヴェネチアンマカオで開催された「Just One」プロジェクト立ち上げ発表記者会見の様子=2017年5月4日(写真:Sands China Limited)

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