マカオの観光物価指数が2年ぶりに上昇…17年第2四半期=ホテル宿泊費や飲食サービス費の値上がりで

マカオ政府統計調査局は7月14日、今年第2四半期(2017年4〜6月)の観光物価指数が前年の同じ時期から0.92%の上昇となる126.35だったと発表。四半期の観光物価指数が対前年で上昇したのは2015年第2四半期以来、2年ぶりのこと。

同局では、今年第2四半期の観光物価指数を押し上げた主要因として、ホテル宿泊費、飲食サービス費、土産用食品価格の値上がりを挙げた。分類別の価格指数について、宿泊が9.21%、飲食が5.99%、たばこ・酒が3.49%のそれぞれ上昇だった一方、ハンドバッグ、男性向け衣料品、航空券価格の値下がりを受け、衣類・履物が10.43%、交通・通信が7.96%の下落だった。

なお、今年第1四半期との比較では2.06%の下落。第1四半期にはインバウンド、アウトバウンドともにピーク期となる旧正月(春節)があり、ホテル宿泊費や航空券価格が値下がりしたため、宿泊と交通・通信の価格指数がそれぞれ13.72%、3.26%下落。一方、夏物衣料の販売開始とハンドバック価格の値上がりを受け、衣類・履物については3.65%上昇した。

今年第2四半期までの直近4四半期の観光物価平均指数は、前の4四半期から3.22%の下落。宿泊と交通・通信価格指数がそれぞれ15.26%、10.83%の顕著な下落だった一方、飲食とたばこ・酒はそれぞれ5.43%、2.63%の上昇だった。

観光物価指数は海外(中国本土、香港、台湾含む)からマカオを訪れた旅客がマカオにおいて購入した商品及びサービス(食品、たばこ、衣料・履物、宿泊、飲食、交通・通信、薬品及び個人用品、エンターテイメント・カルチャーアクティビティ、雑貨)の価格変動を反映するもの。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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