プリペイドSIMが全体の約65%…マカオの17年6月末携帯電話契約数 人口約3倍の200万件超に

マカオ政府統計調査局が7月31日に公表した最新の運輸通信統計によると、マカオの今年(2017年)6月末時点の携帯電話契約数が前年の同じ時期から7.7%増となる201万8665件に達した。実に人口の約3倍に相当する。

携帯電話契約数が人口を大幅に上回る背景には、SIMロックフリー端末とプリペイドSIMカードの普及が挙げられる。マカオの人口は約65万人だが、年間3000万人を超えるインバウンド旅客を数えるアジア有数の観光都市として知られ、市内各所にプリペイドSIMカードの自販機が並び、スーパーやコンビニエンスストアの店頭でも容易に購入やチャージをすることができる。今年6月末時点の携帯電話契約数のうち、64.9%にあたる131万1015件がプリペイドSIMカードによるものだった。

マカオ、香港、中国本土は同じ中国でありながら、マカオは853、香港は852、中国本土は86という固有の国際電話の国(地域)コード番号を持ち、通信事業社も各地ごとに異なる。中国本土や香港からマカオを訪れた旅客が携帯電話を利用する場合、国際ローミング扱いとなり通信料が高額となることから、マカオ到着後にマカオの通信事業社が販売するプリペイドSIMカードを購入することが一般化している。

なお、今年6月末時点のマカオの固定電話契約数は5.2%減の13万5263件、インターネット契約数は7.3%増の37万6602件、インターネット総接続時間は4.8%増の6.1億時間だった。

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

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