マカオ衛生局がデング熱感染拡大の可能性に言及、予防措置呼びかけ=2日連続で感染者確認

マカオ政府衛生局(SSM)は8月1日夜、今年7例目となるデング熱感染者を確認したと発表した。今回の患者はマカオ以外で感染した輸入性のデング熱とみられるが、前日(7月31日)には今年初の域内でのデング熱感染者が確認されたばかり。

SSMによれば、患者はマカオ半島南部の下環地区の藍里に居住するマカオ人男性(68)。7月15日に中国・広東省の順徳などへの渡航歴があり、27日から発熱、体力減退、皮膚及び関節痛の症状が現れたという。

折しも7月31日に下環地区で域内デング熱感染者が確認されたことを受け、SSMが同日周辺における調査を行っていた際、デング熱とみられる症状を訴えた当該男性の採血を実施。1日午後、公衆衛生研究所のPCR検査でデングウイルス2型であることが判明したもの。患者の渡航歴、潜伏期間、公衆衛生研究所の検査結果も踏まえ、輸入性のデング熱感染事例と判断された。

なお、すでに患者の熱は下がったが、近日、患者の妻が類似症状を示しているという。ただし、妻はマカオ外に滞在しているため、SSMが連絡を取り、検査のアレンジを進めているとのこと。

SSMでは、7月31日及び8月1日の2日に渡って患者の住居と職場周辺で調査と蚊の駆除を実施。今後しばらくマカオではデング熱ウイルスを媒介するヒトスジシマカが繁殖しやすい高温多雨の状態が続くことから、域内及び輸入性の感染事例が増える可能性があるとし、自宅やオフィス周辺で蚊の発生源となる水たまりの除去、流行地の東南アジア地域を訪れる際は淡色の長袖シャツを着用すること、宿泊する場合は空調付きまたは蚊帳などのある施設を選び、外出時は虫除けスプレーを使用するといった予防措置を講じるよう、市民に対してあらためて呼びかけている。

マカオは面積約30平方キロ、人口約65万人の小さな都市で、訪マカオ外客数は年間3000万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

SSMが公表した今年に入って以降にアジア各地で確認されたデング熱感染事例の数は下記の通り。スリランカ=11万4000例、マレーシア=5万3750例、タイ=2万4259例、シンガポール=1656例、日本=99例、中国本土=228例(うち広東省57例)、台湾=151例、香港=57例。

マカオ政府民政総署と衛生局が合同で実施した蚊の駆除作業の様子=2017年8月1日(写真:GCS)

マカオ政府民政総署と衛生局が合同で実施した蚊の駆除作業の様子=2017年8月1日(写真:GCS)

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