マカオの財政準備資産約6.6兆円に…17年第2四半期末=外貨準備と合わせ歳出の7.5年分

マカオ金融管理局は8月1日、今年第2四半期(2017年6月)末時点のマカオ特別行政区の財政準備資産高が4780.6億パタカ(日本円換算:約6兆5589億円)に達したことを明らかにした。

内訳は、基本準備が1279.5億パタカ(約1兆7554億円)、超額準備が3501.1億パタカ(約4兆8034億円)。

また、今年上半期における財政準備資産の投資リターンは100.9億パタカ(約1384億円)で、年率にして4.4%だった。ポートフォリオ比率は、債権が31.5%、株式が13.1%、外貨(主に米ドル、香港ドル、人民元)が55.4%とのこと。ポートフォリオ別のリターンについては、債権が約25.1億パタカ(約344億円)、株式が約59.6億パタカ(約818億円)、預金による利子が約19.2億パタカ(約263億円)でプラスだった一方、外貨は約3億パタカ(約41億円)のマイナスだった。

なお、今年第2四半期末時点のマカオ特別行政区の外貨準備高は1592億パタカ(約2兆1846億円)で、財政準備資産との合計は約6372.6億パタカ(約8兆7449億円)に上り、2017年度予算における歳出のおよそ7.5年分相当する。

マカオ特別行政区は面積約30平方キロ、人口約65万人という小さい地域だが、年間訪マカオ旅客が3000万人超を数え、カジノ税収という大きな財源を有する。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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