マカオカジノ大手SJMホールディングスが中間決算発表、純利益12.9%減

マカオのカジノライセンスを保有する6陣営の一角、SJMホールディングスは8月1日、今年(2017年)1〜6月期の監査前業績を発表した。

同社発表資料によれば、売上高は前年同期比1.9%減の206.4億香港ドル(日本円換算:約2925億円)、このうちカジノ売上は2%減の203.75億香港ドル(約2887億円)。また、調整後EBITDAは7.7%減の15.08億香港ドル(約214億円)、純利益は12.9%減の9.55億香港ドル(約135億円)となった。

カジノ売上の内訳については、マスゲーミング(いわゆる平場)部門が0.5%減、VIP部門が3.4%減、スロットマシンが3.2%減で、いずれもマイナスに。マカオのカジノ市場全体におけるシェアは16.7%、マスゲーミング市場で21.4%、VIP市場で14.2%。

マカオの今年1〜6月累計のカジノ売上は17.2増となっており、SJMホールディングスの苦戦が目立つ結果となった。

SJMホールディングスは「マカオのカジノ王」ことスタンレー・ホー氏が率い、2002年まで40年間にわたってマカオのカジノ経営権を独占していた老舗カジノオペレーター。「リスボア」ブランドのカジノ施設及び中小規模のホテル内にフランチャイズ方式で衛星カジノを展開。目下、コタイ地区で同社グループ初となる大型IR「グランドリスボアパレス」の開発を進めており、2018年下半期の開業予定。

写真中央の建物がSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)=マカオ、2016年7月本紙撮影

写真中央の建物がSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)=マカオ、2016年7月本紙撮影

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