マカオ金融管理局は8月11日、今年上半期（2017年1〜6月）の中小企業向け貸出統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【新規貸付承認】
今年上半期におけるマカオの銀行の新規中小企業向け貸付与信限度は昨年下半期から7.3%減、前年の同じ時期から26.8%増の126億パタカ（日本円換算：約1706億円）。担保比率（与信限度のうち有形資産を担保とする割合）は86.3%で、昨年下半期から2.4ポイント、前年の同じ時期から4.7ポイントのそれぞれ上昇。

【与信使用状況】
今年6月末時点における未返済の中小企業向け貸出総額は昨年12月末から4.3%、前年の同じ時期から4.3%のそれぞれ増となる727億パタカ（約9845億円）。与信使用比率（貸付与信限度に占める未返済貸出額の割合）は昨年12月末から1.7%、前年の同じ時期から6.8ポイントのそれぞれ増となる68.5%。

【延滞】
今年6月末時点における中小企業向け貸出の延滞総額は昨年12月末から11.1%減、前年の同じ時期から66.7%増となる5.1億パタカ（約69億円）。延滞比率は0.71%で、昨年12月末から0.12ポイント下落、前年の同じ時期から0.25ポイント上昇。

マカオ金融管理局ビル（資料）―本紙撮影