マカオ、現役警察官が賄賂受け取り中国本土からの密航者を往来させる

マカオ司法警察局は8月21日午前に緊急記者会見を開き、密航者から賄賂を受け取って非合法な手段で中国本土とマカオの間を往来させたとして治安警察局の出入境管理部門に所属する現役警察官2人らを逮捕したと発表。

司法警察局によれば、今年(2017年)6月に越境犯罪グループがコタイ出入境施設経由で非合法な出入境を行っていることを把握したとのこと。その後の内偵調査で、現役警察官2人が越境犯罪グループにそれぞれ幹部、メンバーとして関わっていることが発覚。8月20日未明、警察官2人、密航ほう助役の男女、警察官に賄賂を渡した密航者3人の計7人の逮捕に成功したという。

密航者は犯罪グループと電話で連絡を取り合い、2人の警察官のシフトに合わせて越境自動車用の検査レーンから出入境していたとのこと。2人の警察官は非合法な出入境1回あたり1〜3万パタカ(日本円換算:約14万〜40万円)の金銭を受け取り、これまで8ヶ月の間に少なくとも延べ10人以上の往来を手助けしていたものとみられる。

司法警察局では、警察官2人を含む7人について、組織犯罪、贈収賄、涜職、職権乱用、犯罪ほう助などの罪で送検する方針。

なお、マカオ治安警察局は声明を発表し、逮捕された2人の警察官を停職とし、懲戒手続き調査に着手したほか、再発防止措置に取り組む姿勢を示した。

マカオは1999年にポルトガルから中国に返還されて以降も独自の出入境管理を行っている。中国本土籍の旅客がマカオを訪れる際、香港マカオ往来通行証と呼ばれる渡航証とビザに相当する渡航許可を取得するのが一般的だが、およそ2〜3ヶ月に1回7日間といったかたちで一定期間内の入境回数や滞在日数などに制限が設けられていることなどから、違法な就労や賭博、観光などを目的とした密航やオーバーステイが後を絶たない。不法行為を手引きする蛇頭も暗躍し、超過滞在者の隠れ家となる違法宿泊施設の存在なども社会問題化している。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府とカジノ運営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(…
  2.  マカオ金融管理局は2月23日、昨年(2023年)のマカオ特別行政区の財政準備運用状況を公表。 …
  3.  マカオ政府統計調査局は2月27日、昨年第4四半期(2023年10〜12月)及び通期の小売業販売額…
  4.  マカオ政府統計調査局は2月27日、昨年第4四半期(2023年10〜12月)及び通期にマカオで開催…
  5.  マカオ政府統計調査局(DSEC)は2月27日、昨年(2023年)11月〜今年(2024年)1月期…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ国際空港を拠点とするマカオ航空(NX)によれば、2024年1月31日までの期間限定で成田・…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本の女性アイドルグループ「高嶺のなでしこ」が2月1日にマカオ・コタイ地区にあるロンドナーシアタ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年3月号
(vol.129)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun