8月の訪マカオ旅客数、対前年0.6%減の約287万人…大型台風襲来による団体旅客受け入れ見合わせなど影響=1〜8月累計4.4%増

マカオ政府統計調査局は9月22日、今年(2017年)8月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年同月から0.6%、前月から1.8%のそれぞれ増となる延べ(以下同)286万6400人だった。

本来ならば夏休みシーズンにあたる8月は多客期となるが、今年は8月23日に大型の台風13号(国際名:ハト)がマカオを襲い、甚大な被害をもたらしたことを受け、復旧作業を優先するため中国本土からの団体旅客の受け入れを一時見合わせたことなどが響いた。

今年8月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から4.8%増の154万7781人、日帰り旅客が6.2%減の131万8619人。旅客の平均滞在時間は0.1日増の1.3日、日帰り旅客に限ると横ばいの0.2日、宿泊を伴う旅客は0.1日増の2.2日だった。

かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、宿泊を伴う旅客は8月まで25ヶ月連続で対前年増を記録。昨年6月から今年8月までの間、今年1、2月を除いて宿泊を伴う旅客が日帰り旅客の数を上回っている。

今年8月の訪マカオ旅客のうち、出身地別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から1.9%増の201万6846人。このうち個人旅客に限ると0.4%減の100万2628人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は70.4%。

その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が10.5%減の52万9676人、台湾が1.9%減の9万2580人、韓国が30.8%増の7万5548人、日本が8.2%増の2万9857人。

1〜8月累計の訪マカオ旅客数は2134万8656人で、前年の同じ時期から4.4%増。このうち中国本土旅客は5.9%増の1436万6008人で、全体の67.3%を占めた。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが9月1日に公表した資料によれば、今年8月の月次カジノ売上は前年同月から20.4%増の226.76億パタカ(日本円換算:約3152億円)、1〜8月累計では19.1%増の1720.16億パタカ(約2兆3911億円)となり、旅客数の増を大幅に上回って推移している。

台風13号襲来後4日目、マカオを代表する観光名所の世界遺産「聖ポール天主堂跡」周辺には団体ツアー客の姿がほとんどなかった(資料)=2017年8月26日-本紙撮影

台風13号襲来後4日目、マカオを代表する観光名所の世界遺産「聖ポール天主堂跡」周辺には団体ツアー客の姿がほとんどなかった(資料)=2017年8月26日-本紙撮影

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