現職香港警察官がマカオのカジノでゲーミングチップ盗み御用

マカオ・コタイ施設の大型IR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオ併設のカジノで9月22日午後8時頃、ゲーミング(カジノ)チップ窃盗事件が発生。

中国本土出身のギャンブラーがディーラーと両替を行っている際、背後から手を伸ばしてテーブル上にあった80万香港ドル(日本円換算:約1119万円)分のチップに手を付けた男がいたという。ギャンブラーはすぐに気づいて男を追いかけ、警備員がカジノフロアの出口付近で男を捕まえることに成功。男は警察に引き渡された。

マカオ司法警察局の発表によれば、被疑者の男は香港出身の28歳で、同局の調べに対して犯行を認め、動機についてはカジノゲームで負けており、魔がさしてやってしまったなどと供述しているという。

香港警察の報道官は9月30日、当該事件の被疑者が香港警察の新界北総区機動部隊に所属する現職警察官であることを認め、停職処分を下したと発表した。

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくゲーミングチップを使用する。ゲーミングチップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(約140万円)といった高額チップも存在する。

ゲーミングチップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばゲーミングチップを狙った犯罪が発生している。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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