マカオ、クレカ発行枚数増加続く…マルチカレンシーカードの普及拡大=17年第3四半期

マカオ政府金融管理局は11月7日、今年第3四半期(2017年7〜9月期)のクレジットカード統計を発表。マカオにおける個人向けクレジットカード発行枚数は増加を維持し、決済総額及び返済総額についても対前年で上昇が続いた。

今年第3四半期末時点におけるマカオの認可機構が直接または間接的に発行した個人向けクレジットカードの総数は116万8020枚となり、第2四半期末から3.3%、前年の同じ時期から13.6%のそれぞれ増となった。増加要因として、ダブルカレンシー(2通貨)及びトリプルカレンシー(3通貨)カードの普及拡大が挙げられる。決済通貨別ではマカオパタカカードが前年の同じ時期から12.9%増の82万4057枚、香港ドルカードが9.8%増の9万2534枚、人民元カードが17.8%増の25万1429枚。

今年第3四半期末時点でのマカオの認可機構が発行するクレジットカードの与信総額は第2四半期末から3.9%、前年の同じ時期から18.2%のぞれぞれ増となる283億パタカ(日本円換算:約4028億円)に達した。カード債券総額は23億パタカ(約327億円)あり、このうち支払い先送り分が未収債券の32.5%にあたる7.5億パタカ(約107億円)。支払い予定日から3ヶ月以上の未収金比率は第2四半期末から0.12ポイント上昇の1.50%。

今年第3四半期のマカオ発行クレジットカードの決済総額は第2四半期から0.9%、前年の同じ時期から8.9%のそれぞれ増となる50億パタカ(約712億円)。このうち、キャッシングが2.2億パタカ(約31億円)で、決済総額の4.4%を占めた。このほか、利息及び手数料を含む返済総額は第2四半期から8.1%、前年の同じ時期から8.3%のそれぞれ増となる52億パタカ(約740億円)だった。

ちなみに、マカオの人口はおよそ65万人。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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