12年12月の通貨供給量、上昇継続

マカオ政府金融管理局は5日、昨年(2012年)12月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)が継続して上昇を維持、地元市民の貯蓄総額の伸長と対外融資総額の縮小が重なり、総体銀行預貸率は下落傾向にあると発表した。

【マネーサプライ】
通貨供給が2.4%、通知預金が11.2%のそれぞれ上昇。M1は前月比9.7%増加、準通貨負債は前月と同水準となり、通貨供給量M2は前月比1.1%増の3,744億パタカとなった。昨年同月と比較してM1が31.1%、M2が25.7%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.3%で前月比、前年比それぞれ0.1%、1.7%のマイナス、香港ドルの比重は55.8%で、前月比0.7%減、前年比1.3%増。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から1.1%増え、3,668億パタカ。通貨別ではマカオパタカ0.3%、香港ドル2.5%のそれぞれ増、その他通貨は前月からが1.7%の減。非マカオ居民による預金は前月から2.4%減少し、1,281億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は8.5%の増で、457億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.8%増の5,406億パタカとなった。マカオパタカと香港ドルの比重はそれぞれ20.8%と46.9%。

【融資】
地元個人部門への融資は前月比1.1%増の1,981億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ31.0%と60.6%で、金額ベースでは614億パタカと1,200億パタカ。対外部門への融資は前月比1.7%減の2,089億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.0%と24.9%で、金額ベースでは20億パタカと519億パタカ。2012年第4季の貸出先としてIT、非貨幣金融機構、ホールセール及びリテール分野への貸出が第3季比で33.7%増となり、逆にレストラン・ホテル及び関連業、製造業への貸出がそれぞれ同15.7%、9.4%下落となった。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は12月末時点で前月末と比較して0.4%減の48.0%に。非マカオ居民含む総体預貸率は0.9%減の75.3%。

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)
1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

関連記事

最近の記事

  1.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  2.  マカオ政府が経済ダイバーシティ化の一環、また「舞台芸術の都」を築く目標に沿ってコタイ地区の南東部…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は12月6日、今年(2024年)8〜10月の住宅価格指数を公表。 …
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオ半島新口岸地区に位置するホテル、アーティゼン グランド ラパ マカオ (Artyzen G…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun