マカオの大型IRシティ・オブ・ドリームズがフレンチの巨匠アラン・デュカス氏とコラボ=新ホテル棟モーフィアスに複数の料飲施設を誘致

マカオのカジノ運営ライセンスを保有する6陣営の一角、メルコ・リゾーツ&エンターテインメント社は11月29日、コタイ地区の旗艦IR(統合型リゾート)「シティ・オブ・ドリームズ マカオ」で来年(2018年)のオープンを目指して開発を進める新ホテルタワー「モーフィアス」内にフランス料理界の巨匠、アラン・デュカス氏とコラボレーションした料飲施設を複数誘致することが決まったと発表した。

同社によれば、モーフィアス内にアラン・デュカスフロアを設け、マカオ初となるアラン・デュカスブランドのフレンチ・ファイン・ダイニング「アラン・デュカス・アット・モーフィアス」及びバー、さらには新コンセプトのアジアン・ダイニング「ヴォヤージュ・バイ・アラン・デュカス」をオープン予定とのこと。

「アラン・デュカス・アット・モーフィアス」については、フランス・パリの「アラン・デュカス・オー・プラザ・アテネ・オートキュイジーヌ」を手掛けたデザイナーによる中国式庭園をテーマにした中国伝統文化を取り入れた落ち着いた空間になるという。

同一ホテル内にデュカス氏のダイニング2店、バー1店が入るホテルはアジアでもモーフィアスが初めてという。

同社がこれまでに発表した情報を総合すると、モーフィアスは39階建てのタワー2棟で構成され、提供客室数はスイートとヴィラを含めて約780室。12台の高速観光エレベーターや地上130メートルの位置にインフィニティプールを設置されるほか、複数の高級レストランを併設するという。また、同ホテルは東京・新国立競技場の当初案をデザインしたことで日本でも知名度が高い女性建築家で、2016年4月に急死したザハ・ハディド氏が設立したザハ・ハディッド・アーキテクツが設計を担当したことでも大きな注目を浴びる存在。ザハ氏の作品らしく、曲線を多用した斬新なデザインが目を引く。

記者発表会に出席したアラン・デュカス氏(左端)=2017年11月29日、シティ・オブ・ドリームズ マカオ(Melco Resorts & Entertainment Limited)

記者発表会に出席したアラン・デュカス氏(左端)=2017年11月29日、シティ・オブ・ドリームズ マカオ(Melco Resorts & Entertainment Limited)


シティ・オブ・ドリームズ マカオの新ホテル棟「モーフィアス」(中央)のイメージ(Melco Resorts & Entertainment Limited)

シティ・オブ・ドリームズ マカオの新ホテル棟「モーフィアス」(中央)のイメージ(Melco Resorts & Entertainment Limited)

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