マカオの観光名所にある海鮮スープ専門店及び倉庫で浸水した缶詰発見…食品安全センターが全量破棄命じる

マカオ政府民政総署(IACM)食品安全センターは12月7日、マカオ半島の観光名所にある有名フカヒレスープ専門店及び同店の倉庫を兼ねた別のエリアにある系列小売店で浸水汚染の影響を受けた海鮮類の缶詰を発見したことを受け、食品安全法違反で検挙し、全量破棄を命じたと発表した。

同センターが発出したプレスリリースの内容によれば、同月6日、食品安全センターが定例で実施している巡回において、昔ながらの街並みが残る観光名所として知られるマカオ半島の福隆新街にある海鮮スープ専門店「譚家魚翅」を訪れた際、浸水汚染の影響を受けたアワビの缶詰を発見したとのこと。調査を行う中で、マカオ半島筷子基地区の場所に商品倉庫を兼ねた小売店が存在することがわかり、現場に急行。倉庫で大量の浸水による汚染の影響を受けて腐蝕した水産物の缶詰を発見し、供給停止と全量破棄を命じたという。

なお、倉庫を兼ねた小売店での調査の際、店舗関係者が食品安全センター職員の指示に従わず、複数回にわたって罵詈雑言を浴びせるなどしたため、秩序維持のため警察に協力を要請する事態になったとのこと。6日夜、食品安全センターの監督及び協力の下、店舗側による当該缶詰2261個の破棄作業が完了し、高リスク商品の市場への流通を防ぐことができたとした。

マカオ政府民政総署食品安全センターが発見した大量の浸水汚染の影響を受けた水産物の缶詰(写真:IACM)

マカオ政府民政総署食品安全センターが発見した大量の浸水汚染の影響を受けた水産物の缶詰(写真:IACM)

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