マカオのカジノ売上、18年1月も対前年プラス維持する見通し…大手金融機関予測

世界一のカジノ売上を誇る都市、マカオ。月次カジノ売上は2014年6月から2016年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、同年8月から2017年12月まで17ヶ月連続で対前年プラスが続いている。

また、2017年通期のカジノ売上は2657.43億パタカ(日本円換算:約3兆6696億円)で、前年同期比19.1%増。4年ぶりに対前年プラスを記録した。

直近で複数の金融機関が発表したレポートによれば、マカオのカジノ売上は今年(2018年)1月も前年同月を上回る勢いを維持する見通しのようだ。

モルガン・スタンレーでは、マカオの1月1〜7日の推計カジノ売上を53億パタカ(約732億円)、1日平均7.6億パタカ(約105億円)で、年末年始休暇要素を考慮するとパフォーマンスは弱含みだったとのこと。月次の見通しについては、1月が前年同月比16〜19%増、2月は6〜9%増とした。

シティバンクでは、マカオの1月1〜7日の推計カジノ売上を51億パタカ(約704億円)、スロットマシンによる売上を含めれば53億パタカ、1日平均では7.57億パタカ(約105億円)で前月の7.32億パタカ(約101億円)を上回るが、現時点では同行の事前予測である7.9億パタカ(約109億円)を下回っているとのこと。月次の見通しについては対前年27%増となる245億パタカ(約3384億円)、今年通期では16%増とした。プラス要因として、ハイエンドマス及びVIPルームが中国本土における消費マインドの改善による恩恵を挙げた。

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

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