2017年通期の訪マカオ外客数過去最多の約3260万人…対前年5.4%増=複数指標で記録更新

マカオは人口約65万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリなどの国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

マカオ政府旅遊局(MGTO)は1月17日に年次記者会見を開き、昨年(2017年)通期の各種観光関連データ(初期統計)などを公表。昨年通期の訪マカオ外客数は前年から5.4%増の約3260万人で、2014年に記録した3152万人を上回る過去最多となり、4年連続で3000万人の大台を突破した。

旅客ソース別では、例年通り中国本土、香港、台湾の中華圏がトップ3で、3地からの旅客総数は5.3%増の約2940万人。最大旅客ソースの中国本土が8.5%増の2000万人超で、このうち41%が個人旅客だった。ただし、香港、台湾旅客は4%、1.3%のそれぞれ減。

中華圏以外からの旅客数は6.2%増の約310万人で過去最多となり、旅客全体の9.8%を占めた。中華圏以外で最大の旅客ソースは韓国で、32%増の87万人。このほか、日本が9.4%、フィリピンが7%、インドネシアが8%のそれぞれ増となった。

また、宿泊を伴う旅客が9.9%増の約1720万人、旅客全体に占めるシェアは2.2ポイント上昇の52.9%に達し、過去最多・最高を記録。2017年3月以降、10ヶ月連続で宿泊を伴う旅客数が日帰り旅客数を上回った。

昨年通期のホテル宿泊者数は8%増の1300万人。平均ホテル客室稼働率は88%で、5ポイントを超える上昇。3〜5つ星ホテルの1部屋1泊あたり客室単価は0.2%下落の160.3米ドル(日本円換算:約1.8万円)だった。

マカオ政府旅遊局による年次記者会見=2018年1月17日、マカオタワー(写真:MGTO)

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