マカオ、2017年通期の刑事立案件数1.2万件…対前年2.3%増

マカオ司法警察局は1月30日に開催した迎春座談会の中で、昨年(2017年)の犯罪統計を発表。

通期の刑事立案件数は前年から2.3%増の1万2629件。また、捜査完了件数は1万2138件、送検人数は3.1%増の3925人だった。

重大暴力犯罪は低い発生率を維持し、通期で殺人事案が3件、重大傷害事案が8件。ただし、放火は前年から倍増となる52件で、このうち6割がたばこの火の不始末によるもの。

財産を狙った犯罪は窃盗が19.6%減の1093件、恐喝が33.7%減の57件、強盗が24.7%増の101件。

ゲーミング(ギャンブル)関連犯罪は2.4%増の4714件で、このうち高利貸が3%減の428件、高利貸に絡む監禁が7.8%減の464件。ギャンブル関連犯罪の送検人数は8.4%増の2171人。

いわゆる「振り込め詐欺」が5.6倍の146件で、被害者は128人、被害総額は4000万パタカ超に上ったとのこと。サイバー犯罪は5.8%減の439件。

黒社会(マフィア)が関わった犯罪はゼロ、組織犯罪事案は7件増の39件だった。

青少年による犯罪は減少。刑事処分可能年齢未達(16歳以下)の送検人数は7人、16〜18歳の送検人数は30人。

外国籍の容疑者は14.6%減の181人、中国人(中国本土出身)の容疑者は2.3%増の3512人。

迎春座談会の様子=2018年1月30日(写真:マカオ司法警察局)

迎春座談会の様子=2018年1月30日(写真:マカオ司法警察局)

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