乗客を車内に閉じ込め…マカオのタクシー運転手逮捕=乗車拒否巡るトラブル

マカオ司法警察局は3月26日、乗客を車内に閉じ込めたとしてタクシー運転手の男(38)を行動自由剥奪罪(監禁罪)で逮捕、送検したと発表した。

警察発表によれば、事件は同月23日午後8時頃、マカオ半島中心部にあるホテルビバリープラザ前で発生。男女2人の乗客がタクシーに乗り込み、行き先を伝えたところ、運転手が乗車拒否。乗客が警察に通報すると伝えたところ、運転手が車から降りて姿を消したという。この際、ロックを掛けられドアを開けることができないことに気付き、近くにいる友人と警察に連絡して救助を要請。およそ2分後、現場に駆けつけた治安警察局の警察官が乗客を救出するとともに、運転手の身柄を拘束した。治安警察局では、監禁事件の疑いがあるとして、翌日未明に運転手の身柄を司法警察局に引き渡した。

運転手は警察の調べに対し、乗客の2人が泥酔状態だったため乗車拒否したが、警察に通報すると言われたため、車を離れたと説明。また、故意にロックを掛けたわけではないが、後席のドアが内部から開けられない構造であることは知っていたとも話しているという。

近年、マカオでは一部の悪質なタクシー運転手によるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。消費者利益及び観光都市としてのイメージを著しく毀損する行為として警察と交通当局がパトロールを強化して臨んでいるものの、依然暗躍が続いている状況だ。

ホテルビバリープラザ(資料)=マカオ・羅理基博士大馬路—本紙撮影

ホテルビバリープラザ(資料)=マカオ・羅理基博士大馬路—本紙撮影

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