マカオ国際空港、17年通期の売上高約650億円…対前年9.6%増

マカオ国際空港運営会社にあたるCAMは3月29日、定期株主総会を開催。閉会後の記者会見で昨年度(2017年度)の収支などを発表した。

2017年通期のマカオ国際空港全体の売上高は前年から9.6%増となる49.5億パタカ(日本円換算:約649億円)。このうち、CAMの売上は5.5%増の14.06億パタカ(約184億円)で、内訳では航空事業が42.8%、非航空系事業が57.2%。CAMの配当前利益は4.51億パタカ(約59億円)、優先配当を考慮した上での税引後純利益は3.54億パタカ(約46億円)。

今年(2018年)の主要指標に関する目標については、旅客輸送量延べ738万人、航空機離発着回数延べ6万回、貨物輸送量3万9000トン、ビジネスジェット離発着回数延べ3170回とした。

現時点の就航都市数は47で、市場別シェアは中国本土が36%、台湾が22%、東南アジア及びその他が42%とのこと。今年は4月、5月にかけてサバ(マレーシア)、モスクワ(ロシア)との間を結ぶ定期便の就航を予定しているほか、プログラムチャーターによる中距離路線の開発も進めたい意向を示した。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCC(格安航空会社)の誘致に積極的なことでも知られる。近年、旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年の年間旅客数は対前年8%増、開港以来最多となる延べ716万人に達した。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。

記者会見に臨むCAM株主総会議長のチャールズ・ロー氏=2018年3月29日(写真:CAM)

記者会見に臨むCAM株主総会議長のチャールズ・ロー氏=2018年3月29日(写真:CAM)

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