マカオ司法警察局は4月6日、同局カジノ犯罪調査部門の首席捜査官（40）が局内データベースに不正侵入して捜査の進捗状況などの情報を取得し、少なくとも3つの高利貸し及び監禁グループに提供、捜査網から逃れる協力をする見返りに利益供与を受けていたと発表した。

同局によれば、今年（2018年）に当該首席捜査官の行為に関する具体的な情報提供があり、特別チームを編成して調査を続けてきたという。その後、4月4日に本人に対する聴取を行った際、犯行を認めたものの、動機の説明は拒否しているという。当該首席捜査官は2006年の入局。勤務評定は良好で、市内の各カジノ施設に不定期駐在していたとのこと。

同局では、4月6日午前、当該首席捜査官を公務員他人援護罪、コンピュータシステム不正侵入罪、コンピューターデジタル資料不正取得罪で送検。また、規律違反で懲戒手続きを行っているとした。

マカオ司法警察局（資料）—本紙撮影