マカオ、国際緊急医療援助隊創設へ…WHOに認証申請

マカオ政府衛生局は4月8日、国際緊急医療援助隊を創設し、1年半のトレーニング期間を経てWHO(世界保健機関)に認証申請を行うと発表した。

申請名義は「中国マカオ」とし、海外で突発的な災害が発生した際、中国衛生当局を通してWHOからの派遣要請に応じる。

隊員は消防局員を含む20人程度を予定。危険を伴う任務であることから、当初は公立医療機関及び消防局の人員から参加者を募るが、将来的にはボランティアの公募も想定しているとのこと。

WHOにおける国際緊急医療援助隊の認証には3段階あり、マカオは入院や手術を伴わない問診サービスサポートを提供する「第1級」での申請を予定しているという。

マカオ政府衛生局の李展潤局長は、今回の国際緊急医療援助隊創設構想について、国際貢献はもちろんのこと、トレーニングやWHOによる認証獲得を通じ、ロジスティックや資材供給能力を含むマカオ自体の危機対応力向上につながるとした。

マカオは昨年8月に大型の台風13号(国際名:ハト)が襲来し、人的、物的にも甚大な被害を受けた。これを受け、ハード、ソフト両面での危機管理対策が進められている。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は1月17日、コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設ショッピングモール内にある3…
  2.  観光都市マカオにとって、農暦新年(春節/旧正月)シーズンは年間最大の書き入れ時のひとつに数えられ…
  3.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、昨年(2024年)のマカオにおける…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は1月16日、同日マカオ半島の新橋エリアにある衣料品店1軒に対し、著名ブラ…
  5.  資金洗浄(マネーロンダリング)やテロ資金供与の抑止及び取り締まりを担うマカオ警察総局金融情報弁公…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年1月号
(vol.139)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun