18年通期のカジノ売上見通し「対前年2割増」…マカオ経済財政長官が示す=1〜4月累計は予想の範囲内で推移

マカオ政府経済財政庁のライオネル・リョン(梁維特)長官は5月3日に地元メディアの囲み取材に応じた際、今年(2018年)1〜4月累計のカジノ売上は安定的に上昇しており、政府としての事前予想の範囲内で推移しているとコメント。

また、今年通期のカジノ売上は対前年20%増、2012年水準に回復するだろうとの見通しを示した。

このほか、昨今マスゲーミング部門(いわゆる平場)によるカジノ売上が増えていることについては、世界的ツーリズム・レジャー・センターを目指す政府方針に合ったものであるとし、今後のさらなるマスゲーミング部門の成長がカジノ業界全体の発展につながるとした。

マカオ政府博彩監察協調局が5月1日付で公表した最新データによれば、今年1〜4月の累計カジノ売上は1022.39億パタカ(約1兆3789億円)で、前年同期比22.2%増。プラス幅は前月から1.7ポイント拡大した。

なお、昨年通期の累計カジノ売上は2657.43億パタカ(約3兆5841億円)で、前年同期比19.1%増。マカオの年間カジノ売上が対前年プラスとなるのは2013年以来、4年ぶりのこととなる。マカオの年間カジノ売上は21世紀に入って以降、2013年まで右肩上がりに上昇。ピークにあたる2013年の売上は3607.49億パタカ(約4兆8655億円)だった。2017年は2011年と同水準。

囲み取材に応じるマカオ政府経済財政庁のライオネル・リョン長官=2018年5月3日(写真:GCS)

囲み取材に応じるマカオ政府経済財政庁のライオネル・リョン長官=2018年5月3日(写真:GCS)

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