プリペイドSIMが全体の約7割…マカオの18年第1四半期末の携帯電話契約数が人口約3.6倍の230万件超に

マカオ政府統計調査局が5月3日に公表した最新の運輸通信統計によると、マカオの今年(2018年)第1四半期末時点の携帯電話契約数が前年の同じ時期から17.6%増となる232万7834件に達した。実に人口の約3.6倍に相当する。

携帯電話契約数が人口を大幅に上回る背景には、SIMロックフリー端末とプリペイドSIMカードの普及が挙げられる。マカオの人口は約65万人だが、アジア有数の観光都市として知られ、昨年のインバウンド旅客数は前年から5.4%増の3261万人で、過去最多を記録。市内各所にプリペイドSIMカードの自販機が並び、スーパーやコンビニエンスストアの店頭でも容易に購入やチャージをすることができる。今年第1四半期末時点の携帯電話契約数のうち、実に67.7%にあたる157万6078件がプリペイドSIMカードによるものだった。

マカオ、香港、中国本土は同じ中国でありながら、マカオは853、香港は852、中国本土は86という固有の国際電話の国(地域)コード番号を持ち、通信事業社も各地ごとに異なる。中国本土や香港を含む海外からマカオを訪れた旅客が携帯電話を利用する場合、国際ローミング扱いとなり通信料が高額となることから、マカオ到着後にマカオの通信事業社が販売するプリペイドSIMカードを購入することが一般化している。

なお、今年第1四半期末時点のマカオの固定電話契約数は4.8%減の13万0437件、インターネット契約数は10.1%増の40万7676件、第1四半期のインターネット総接続時間は3.3%増の3.1億時間だった。

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

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