マカオの18年3月新規住宅ローン承認額約825億円…前月から上昇に転じる

マカオ政府金融管理局が5月11日に発表した今年(2018年)3月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、新規ローン承認額は住宅不動産向けが前月から上昇に転じ、商業不動産向けが前月に続いて下落した。

今年3月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から133.9%増となる61億パタカ(日本円換算:約825億円)。このうち、75.2%を占めるマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から78.8%増となる46億パタカ(約622億円)、非居民向けも15億パタカ(約203億円)に増加した。今年1月から3月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は41億パタカ(約555億円)で、昨年12月から今年2月との比較で31.1%増。

プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から101.4%増の5億4000万パタカ(約73億円)。前年同時期との比較では63.1%増。

新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から14.7%減となる58億パタカ(約785億円)。今年1月から3月の月次平均値は85億パタカ(約1150億円)で、昨年12月から今年2月との比較で1.1%増。

今年3月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.4%、前年同月から4.3%のそれぞれ増となる1905億パタカ(約2兆5773億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.4%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.2%増、非居民については3.6%増。

商業物件向けローン融資残高は前月から横ばい、前年同月から10.7%増となる1877億パタカ(約2兆5394億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が89.2%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から0.1%増、非居民については0.7%減。

今年3月末締めの住宅ローン延滞率は0.20%で、前月から0.01ポイント下落、前年同月から0.02ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.14%で、前月から0.01ポイント下落、前年同月から0.01ポイント上昇だった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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