ホテル建設ラッシュ続くマカオ、建設中及び設計段階が47軒…18年第1四半期=客室供給数は現状1.3倍の5.1万室超に

近年、マカオでは新興埋立地のコタイ地区を中心に、大型IR(統合型リゾート)の建設ラッシュが続いている。

マカオ政府土地工務運輸局は5月11日、今年第1四半期(2018年1〜3月)時点で建設中のホテルが20軒、設計段階のものが27軒あり、供給客室数は前者が7556室分、後者が5194室分に上ることを明らかにした。(エリア別内訳は文末のデータ参照)

マカオ政府統計調査局の資料によれば、今年第1四半期末時点で営業中のホテル数は前年の同じ時期から7軒増の115軒、客室供給数は6.4%増の3.87万室となっており、これに建設中及び設計段階の数を加えると、将来的にホテル数が約1.4倍の162軒、客室供給数が約1.3倍の5万1450室となる。

マカオは人口約65万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリなどの国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られ、年間訪マカオ旅客数は3200万人を超える。

なお、カジノ売上では米国ラスベガスのおよそ6倍という圧倒的な世界一のポジションにあるマカオだが、ホテル客室供給数では同市の約15万室を大きく下回っている。

【資料】
2018年第1四半期時点で建設または設計段階のホテルデータ(エリア別)
<マカオ半島>
・建設中:15軒 1303室
・設計段階:22軒 2534室
<タイパ島>
・建設中:なし
・設計段階:1軒 126室
<コタイ地区>
・建設中:4軒 6242室
・設計段階:3軒 2077室
<コロアン島>
・建設中:1軒 11室
・設計段階:1軒 457室

マカオ・コタイ地区で建設中の大型カジノIR「グランドリスボアパレス」(資料)=2017年2月-本紙撮影

マカオ・コタイ地区で建設中の大型カジノIR「グランドリスボアパレス」(資料)=2017年2月-本紙撮影

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