アジアのカジノ業界対象の表彰イベント「G2Eアジアアワード」マカオで初開催=日系サプライヤーもノミネート

世界一のカジノ売上を誇る都市として知られるマカオ。2007年からアジア最大規模のカジノ見本市「G2E(グローバル・ゲーミング・エキスポ)アジア」が毎年開催されており、業界の最新技術やサービス、関係者が一堂に会することから、アジアにおけるカジノ情報、人材ハブとしての役割を果たしている。

今年で12回目を迎える「G2Eアジア2018」が5月15日から17日まで、マカオの大型IR(統合型リゾート)「ヴェネチアンマカオ」で開催予定。見本市初日の夜、同見本市の公式スピンオフイベントとしてアジアのカジノ業界(ランド及びオンラインベース)で活躍した法人、ブランド、個人を表彰する「G2Eアジアアワード」の授賞式が今年2月に開幕したばかりの大型IR「MGMコタイ」で行われる予定となっている。

G2EアジアアワードはG2Eアジアを主催する国際展示会大手リードエグジビションズ、マカオ拠点のアジアカジノ情報専門誌「インサイドアジアンゲーミング」が共同オーガナイザーとして今年新たに創設したもの。

アワードカテゴリーは、B2Bデジタルプロダクツソリューション賞、CSR貢献賞、ロッタリーソリューション賞、新進気鋭の若手を対象としたライジングスター賞、VIPゲーミングプロモーター賞、B2Bデジタルプラットフォーム&ソフトウェアソリューション賞、電子ゲーミングソリューション賞、業界イノベーション賞、テーブルゲームソリューション賞、ゲーミングフロア賞、業界サプライヤー賞、統合型リゾート賞12部門を設定している。

受賞者を選ぶ選考委員会には、マカオ及びアジアのカジノ監理当局に対するコンサルティングサービスを手がけるニューページコンサルティング代表のデヴィッド・グリーン氏(委員長)、マカオ大学コマーシャルゲーミング研究所のデービス・フォン教授、インサイドアジアンゲーミング誌のアンドリュー・W・スコットCEOをはじめ、大手カジノ運営企業及びゲーミング業界サプライヤーのマネジメント層ら専門家55名が名を連ねるほか、覆面審査員4人も加わるとのこと。

オーガナイザーによれば、パブリックノミネーションに277の応募があり、公式ノミネートとして42に絞り込んだとのこと。日本勢では、トランプメーカーのエンゼルプレイングカードが業界イノベーション賞、テーブルゲームソリューション賞、業界サプライヤー賞の3部門にノミネートされており、受賞の行方に注目したいところだ。結果は5月15日夜の授賞式で発表される。

現時点ではカジノのない日本だが、実は日系の電子カジノ機器メーカーやサプライヤーの製品については、すでにアジアを含む世界のカジノ市場に展開している。

「G2Eアジア」イメージ(資料)=2017年5月本紙撮影

「G2Eアジア」イメージ(資料)=2017年5月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府金融管理局は12月5日、今年(2023年)10月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリー…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の海洋駅から西湾大橋を通ってマカオ半島…
  3.  マカオでは、今年(2023年)10月以降、アフリカなどからの経由便を利用して空路マカオに到着した…
  4.  マカオ政府衛生局(SSM)は12月4日、2003年の献血者アワード授賞式を開催した際、マカオにお…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は12月4日、テンセントビデ…

ピックアップ記事

  1.  マカオでは、2019年12月に初の軌道系大量輸送機関として新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌…
  2.  マカオ航空日本支社の発表によれば、現在成田路線を週4便(火・木・土・日曜)で運航しているが、今年…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオで年に一度開催されるモータースポーツの祭典「マカオグランプリ」。1954年にスタートした歴…
  5.  12月3日午後4時頃、マカオタワーでバンジージャンプを終えたばかりの日本人男性(56)が息切れの…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年12月号
(vol.126)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun