マカオの公共路線バス運営会社が2社体制に…政府が澳巴と新時代の合併を承認

マカオ政府運輸工務庁のライムンド・ロザリオ長官は5月10日、立法会の質疑応答において、公共路線バスを運営する3社のうち、澳巴(TCM)と新時代(NEW ERA)の2社から合併の申請があり、分析を経て政府としてこれを承認したことを認めた。

合併の条件など詳細については明らかにしなかったが、小さい地域であるマカオにおいて公共路線バス運営会社が合併により経営効率化を図ることは好ましいとの考えを示した。

なお、マカオの公共路線バス運営3社の政府とのコンセッションの期限が今年(2018年)7月末に迫っている。

マカオの公共路線バス運営会社は長く新福利(TRANSMAC)と澳巴の2社体制だったが、2011年にフランス系の維澳蓮運(REOLIAN)の新規参入により3社体制となった。しかし、2013年に10月に維澳蓮運が経営破綻し、政府の管理下に入り、その後、新たに設立された新時代が2014年7月に事業を継承した。澳巴は新時代の設立当初からの株主。

新時代社のバス(資料)=プラサ・フェレイラ・アマラル・バスターミナルにて本紙撮影

新時代社のバス(資料)=プラサ・フェレイラ・アマラル・バスターミナルにて本紙撮影

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