マカオ、2017年の公共路線バス利用者数2.1億人に…2年連続過去最多更新

マカオ政府が5月25日に公表した昨年(2017年)の陸路交通運輸政策総括において、公共路線バスの利用者数が前年から3.45%増の約2.1億人(延べ、以下同)、月平均にして約1700万人に達していたことがわかった。2年連続で2億人の大台を突破し、過去最多を更新。

一方、マカオ半島北部のハブとなる關閘バスターミナルが昨年8月にマカオへ襲来した台風の13号(国際名:ハト)の影響により水没したため、同バスターミナルを発着する路線の一部が単純往復から循環ルートに変更したことを受け、月平均の運行本数は前年から0.88%減の31.5万本にとどまった。

なお、昨年マカオの公共路線バスに導入された環境対応車両は577台で、このうち69台が天然ガス車。

マカオは面積約30平方キロ、人口約65万人のコンパクトサイズの都市だが、昨年のインバウンド旅客数は過去最多となる約3260万人以上にも達した。

現在、マカオには大量輸送を可能にする軌道系交通機関が存在しないことから、公共路線バスとタクシーが市民や観光客の移動にとって重要な移動手段となっている。

目下、マカオ初の軌道系大量輸送機関となるマカオLRT(新交通システム)が建設中で、2019年に一部開通予定とアナウンスされている。

マカオの路線バス(資料)=プラサ・フェレイラ・アマラル・バスターミナル—本紙撮影

マカオの路線バス(資料)=プラサ・フェレイラ・アマラル・バスターミナル—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…
  2.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社は4月22日、マカオ特別行政区の成立25周…
  3.  マカオ政府統計センサス局(DSEC)は4月22日、今年(2024年)3月及び1〜3月累計の訪マカ…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオ治安警察局は4月21日、自動車の運転者と歩行者の安全を確保するため、マカオ域内の各所でキッ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun