マカオ、18年第1季旅客総消費額対前年22%増の約2222億円…1人あたり平均は約2.6万円、ギャンブル除く

マカオは人口約65万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

昨年(2017年)通期の累計訪マカオ旅客数は3261万0506人で、前年から5.4%増。このうち中国本土旅客は8.5%増の2045万4104人で、全体の66.1%を占めた。年間訪マカオ旅客数が3000万人の大台を突破するのは4年連続のこととなる。今年第1四半期(2018年1〜3月)累計の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期から8.2%増の854万5713人。このうち中国本土旅客は13.4%増、70.6%を占める603万1374人。

マカオ政府統計調査局は5月25日、今年第1四半期の旅客消費調査(ギャンブル消費を除く)を結果を公表。総消費額は前年の同じ時期から22.0%増、昨年第4四半期から9.7%減となる164.2億パタカ(日本円換算:約2222億円)だった。このうち宿泊を伴う旅客の総消費額は前年の同じ時期から19.6%増の126.8億パタカ(約1716億円)、日帰り旅客は30.7%増の37.4億パタカ(約506億円)。

今年第1四半期の旅客1人あたりの平均消費額は前年の同じ時期から12.4%増、昨年第4四半期から7.3%減となる1921パタカ(約2万6001円)。国・地域別では、訪マカオ旅客の大半を占める中国本土旅客が前年の同じ時期から11.6%増の2234パタカ(約3万0237円)、中国本土個人旅客に限ると18.8%増の2558パタカ(約3万4632円)。

宿泊を伴う旅客1人あたりの平均消費額は前年の同じ時期から8.6%増の2928パタカ(約3万9642円)、このうち中国本土旅客は6.5%増の3312パタカ(約4万4841円)、中国本土個人旅客に限ると15.8%増の3693パタカ(約4万9999円)。日帰り旅客の1人あたり平均消費額についても22.2%増の886パタカ(約1万1995円)だった。

消費の内訳については、ショッピングが47.3%、宿泊が23.3%、飲食の22.0%で大半を占めた。旅客1人あたりのショッピング消費は21.9%増の910パタカ(約1万2320円)で、内訳は食品系土産が24.8%増の290パタカ(約3926円)、化粧品及び香水が20.8%増の243パタカ(約3290円)。渡航目的別では、コンベンション・エキジビション参加を目的とした旅客の1人あたり平均消費額が最も高い2908パタカ(約3万9371円)で、ショッピング目的の2596パタカ(約3万5147万円)、リゾートステイ目的の2500パタカ(約3万3847円)が続いた。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は7月14日、同日午前9時半頃、マカオ半島北西の林茂塘にある…
  2.  マカオ観光のハイライトとしてすっかり定着した世界遺産めぐり。マカオ半島中央の旧市街地に点在する3…
  3.  マカオ半島新口岸地区にあるニューオリエントランドマークホテル(新東方置地酒店)のボールルームで7…
  4.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2025年)1〜6月累計の歳…
  5.  マカオ政府教育・青年発展局(DSEDJ)は7月12日、マカオ特別行政区政府と中国人民解放軍駐マカ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  2.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun