マカオの18年6月新規住宅ローン承認額約1014億円…2ヶ月連続増

マカオ政府金融管理局が8月10日に発表した今年(2018年)6月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、新規ローン承認額は住宅不動産向けが前月から2ヶ月連続増加、商業不動産向けが2ヶ月ぶりに増加に転じた。

今年6月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から51.2%増となる74億パタカ(日本円換算:約1014億円)。このうち、63.5%を占めるマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から2.4%減となる47億パタカ(約644億円)、非居民向けは金額の大きい法人案件があったことを受けて大幅増となる27億パタカ(約370億円)だった。なお、直近3ヶ月でみると、今年4月から6月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は54億パタカ(約740億円)で、今年3月から5月との比較で8.2%増。

プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から37.1%減の5億6000万パタカ(約77億円)。このうち、98.4%を占めるマカオ居民向けは前月から35.5%減。前年同時期との比較では23.8%減。

新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から118.4%増となる64億パタカ(約877億円)。今年4月から6月の月次平均値は59億パタカ(約808億円)で、今年3月から5月との比較で3.7%増。

今年6月末時点の住宅ローン融資残高は前月から2.6%、前年同月から6.3%のそれぞれ増となる1975億パタカ(約2兆7060億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は92.3%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から1.3%増、非居民については21.8%増。

商業物件向けローン融資残高は前月から1.3%、前年同月から12.9%のそれぞれ増となる1950億パタカ(約2兆6718億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が89.5%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から1.2%増、非居民については2.2%増。

今年6月末締めの住宅ローン延滞率は0.19%で、前月から0.01ポイント下落、前年同月から0.03ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.14%で、前月及び前年同月からそれぞれ横ばいだった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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