マカオの9月カジノ売上2.8%増の約3109億円…台風襲来による33時間閉鎖が影響も26ヶ月連続対前年プラス維持=1〜9月累計15.9%増の約3兆1726億円

マカオ政府博彩監察協調局は10月1日、今年(2018年)9月のマカオの月次カジノ売上について、前年同月から2.8%増、前月から17.3%減となる219.52億マカオパタカ(日本円換算:約3109億円)だったとする最新統計を公表した。

9月の実績は金額、増加率とも今年に入って以降で最も低い数字となったが、その要因として、超大型の台風22号(国際名:マンクット)がマカオへ襲来し、15日午後11時から17日午前8時までの33時間にわたって史上初めてとなるカジノ施設全面閉鎖の実施があったことが挙げられる。

ただし、マカオの月次カジノ売上は2014年6月から2016年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、同年8月から今年9月まで26ヶ月連続で対前年プラスは維持している。

今年1〜9月の累計カジノ売上は2240.55億マカオパタカ(約3兆1726億円)で、前年同期比15.9%増で、プラス幅は前月から1.6ポイント減。

なお、昨年通期の累計カジノ売上は2657.43億マカオパタカ(約3兆7629億円)で、前年同期比19.1%増。マカオの年間カジノ売上が対前年プラスとなるのは2013年以来、4年ぶりのこととなる。マカオの年間カジノ売上は21世紀に入って以降、2013年まで右肩上がりに上昇。ピークにあたる2013年の売上は3607.49億マカオパタカ(約5兆1081億円)だった。2017年は2011年とほぼ同水準。

【資料】2018年のマカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:262.60億マカオパタカ=約3718億円(36.4%増)
・2月:243.00億マカオパタカ=約3441億円(5.7%増)
・3月:259.50億マカオパタカ=約3674億円(22.2%増)
・4月:257.28億マカオパタカ=約3643億円(27.6%増)
・5月:254.89億マカオパタカ=約3609億円(12.1%増)
・6月:224.90億マカオパタカ=約3185億円(12.5%増)
・7月:253.27億マカオパタカ=約3586億円(10.3%増)
・8月:265.59億マカオパタカ=約3761億円(17.1%増)
・9月:219.52億マカオパタカ=約3109億円(2.8%増)
>1〜9月累計:2240.55億パタカ=約3兆1726億円(15.9%増)

台風22号襲来による33時間の閉鎖から再開後のカジノ施設を視察に訪れたDICJのパウロ・マルチンス・チャン局長(右から3人目)ら=2018年9月17日(写真:DICJ)

台風22号襲来による33時間の閉鎖から再開後のカジノ施設を視察に訪れたDICJのパウロ・マルチンス・チャン局長(右から3人目)ら=2018年9月17日(写真:DICJ)

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