第29回マカオ国際花火コンテスト、中国チームに栄冠…前回優勝の日本チームは2位

9月上旬から5夜にわたってマカオ半島南部のマカオタワー沖海上で開催された第29回マカオ国際花火コンテストが10月1日にフィナーレを迎えた。

マカオは20世紀中頃に花火及び爆竹製造業が栄え、その保護と伝承を目的として1989年にマカオ国際花火コンテストがスタートした。通常の花火大会と異なり、国・地域を代表して出場する花火製造メーカーによる作品の美しさを競うコンペティション形式を採用しているのが特徴。今回のコンテストでは、打ち上げ順にフィリピン、韓国、日本、ベルギー、フランス、ポルトガル、ドイツ、オーストリア、イタリア、中国の計10チームが出場した。

コンテストを主催するマカオ政府旅遊局(MGTO)は全チームの打ち上げ終了後の10月1日夜、結果発表及び表彰式をマカオタワーで行った。優勝は中国の瀏陽市新年煙花製造(貿易)有限公司に。2位は日本の丸玉屋小勝煙火店で、2大会連続優勝とは成らず。3位はドイツのPotsdamer Feuerwerk GmbH。それぞれ、賞金として8000米ドル(日本円換算:約91万円)、4000米ドル(約46万円)、2500米ドル(約28万円)が授与された

第29回マカオ国際花火コンテスト表彰式=2018年10月1日、マカオタワー(写真:MGTO)

第29回マカオ国際花火コンテスト表彰式=2018年10月1日、マカオタワー(写真:MGTO)

MGTOによれば、来年はマカオ特別行政区成立(マカオのポルトガルから中国への返還)20周年、マカオ国際花火コンテストの30回目の節目にあたり、関係各所と協力し、イベント内容の充実を図り、より一層のインバウンド誘致促進につなげたい意向とのこと。

なお、マカオでは花火コンテスト以外にも、マカオグランプリ決勝日(今年の第65回は11月18日)、マカオ特別行政区成立記念日(12月20日)、元旦(1月1日)といったタイミングで花火の打ち上げが行われており、人気の花火鑑賞スポットとなるマカオ半島のマカオタワー、観音像及びマカオ科学館周辺の海沿い、ペーニャの丘の上、南灣湖畔のアニムアルテナンワン、タイパ島の北部の海沿いは多くの市民やインバウンド旅客で賑わう。

第29回マカオ国際花火コンテストの第5夜、国慶節のマカオの夜空を彩った中国チームの花火=2018年10月1日(写真:GCS)

第29回マカオ国際花火コンテストの第5夜、国慶節のマカオの夜空を彩った中国チームの花火=2018年10月1日(写真:GCS)

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