マカオのカジノで不正行為の中国人ギャンブラー逮捕…「後出し」ベットで約225万円の配当得る

中国の建国記念日にあたる国慶節の大型連休(10月1〜7日)を迎え、マカオのカジノ施設も昼夜を問わず中国人ギャンブラーで大賑わいの状況が続いている。

マカオ司法警察局は10月5日、同月1日にマカオ・コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)併設のカジノ施設で不正行為により15万5000香港ドル(日本円換算:約225万円)相当のゲーミングチップをカジノ運営会社から詐取したとし、中国本土出身の自称無職の女(28)を相当巨額詐欺罪で逮捕、送検したと発表。

警察によれば、女は仲間の男と共謀し、シックボー(いわゆる「大小」)のゲーミングテーブルで犯行の機会を伺い。サイコロの目が「1、1、2の合計4」の結果が出た際、男がディーラーの気を引きつけている隙を狙って女が「4」の位置に3100香港ドル(約4万5000円)のチップを「後出し」で置き、ディーラーが不正に気づかず15万5000香港ドル(約225万円)の配当を出し、2人は不正に獲得したチップを持って即座にテーブルを離れたという。

しかし、不正の一部始終を別の客が目撃しており、すぐに警備スタッフに伝え、逃げた2人の行方を追跡を開始。女がその様子に気付き、仲間の男にチップを渡して先に逃がした後、女は警備員に取り押さえられ、通報を受けて現場に到着した警察に身柄を引き渡された。

女は警察の調べに対し、犯行を認める供述をしているものの、仲間の男に関する詳細やチップの行方については供述を拒否しているという。目下、警察が逃走中の男の行方を追跡中とのこと。

シックボー(大小)のゲーミングテーブルのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて本紙撮影

シックボー(大小)のゲーミングテーブルのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて本紙撮影

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