2017年の対マカオ直接投資、前年から8割減…ゲーミング企業による再投資額減少で

マカオ政府統計調査局が10月12日に発表した昨年(2017年)の直接投資統計によれば、同年に海外(中国本土、香港、台湾含む)からマカオへ流入した直接投資額は前年から79.9%の大幅減となる30.1億マカオパタカ(日本円換算:約419億円)にとどまった。

同局では、前年の31.9%増から大幅なマイナスに転じた主要因として、ゲーミング(ギャンブル)企業がボーナスや配当金として支払った金額が大きく、再投資に回った金額が減少したこと。また、海外の投資及びパートナーからの借入金の返済があったことを挙げた。

業種別の新規流入投資額は、金融業が53.7億マカオパタカ(約747億円)、建設業が11.3億マカオパタカ(約157億円)、ゲーミング業はマイナス30.5億マカオパタカ(マイナス約424億円)となった。投資元の所在国・地域はのトップ3は英領ヴァージン諸島の61.1億マカオパタカ(約850億円)、中国本土の35.6億マカオパタカ(約495億円)、香港の33.3億マカオパタカ(約463億円)。英領ケイマン諸島はマイナス86.4億マカオパタカ(マイナス約1202億円)で、前年に続いてのマイナスだった。

2017年の外国直接投資利益については、前年から20.4%増の586.5億マカオパタカ(約8157億円)。外資がゲーミング業で得た利益は34.5%増の378.5億マカオパタカ(約5264億円)だった一方、金融業では6.0%減の119.3億マカオパタカ(約1659億円)、ホールセール・リテール業では1.6%減の43.7億マカオパタカ(約608億円)。

2017年末時点の対マカオ累計直接投資総額は前年から7.3%減の2274.2億マカオパタカ(約3兆1629億円)。業種別では、ゲーミング業が21.5%減の976.4億マカオパタカ(約1兆3579億円)で、投資元の19.8%がヴァージン諸島、49.9%がケイマン諸島。金融業は14.4%増の682.1億マカオパタカ(約9486億円)で、投資元の56.5%が中国本土。ホールセール・リテール業は1.4%増の287.3億マカオパタカ(約3996億円)で、投資元の59.8%が香港。投資元の国・地域別では、香港が5.2%増の731.5億マカオパタカ(約1兆0173億円)、ヴァージン諸島が8.3%増の617.4億マカオパタカ(約8587億円)、中国本土が16.8%増の457.2億マカオパタカ(約6359億円)、ケイマン諸島からが57.1%減の240.4億マカオパタカ(約3343億円)。

マカオ企業による在外累計直接投資は前年から12.4%増の192.7億マカオパタカ(約2680億円)で、投資先は中国本土が103.7億マカオパタカ(約1442億円)、香港が81.6億マカオパタカ(約1135億円)。投資元の業種別では、ゲーミング業によるものが29.9%減の67.1億マカオパタカ(約933億円)にとどまった。

なお、統計は工業、建設業、ホールセール・リテール業、ホテル・飲食業、運輸・倉庫・通信業、金融業、ゲーミング業、その他サービス業に属するマカオ企業が対象で、その他の業種及び個人の投資は含まれない。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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