カジノIR運営ウィンマカオが18年第4四半期業績発表…増収増益

マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角、ウィンマカオ社は1月31日、昨年第4四半期(2018年10〜12月期)の監査前業績(国際会計基準)を発表した。

同社はマカオ半島で「ウィンマカオ」、コタイ地区で「ウィンパレス」の大型IR(統合型リゾート)を運営している。

同社の昨年第4四半期のカジノ売上は前年同期から3.7%増の11億1597.6万米ドル(日本円換算:約1216億円)、営業利益は3.0%増の2億4216.3万米ドル(約264億円)、上場親会社の株主に帰属する純利益は4.0%増の1億8636.4万ドル(約203億円)、調整後プロパティEBITDAは4.8%増の3億9494.5万米ドル(約430億円)に達した。

調整後プロパディEBITDAを施設別にみると、ウィンマカオは前年から9.9%減の1億6756.0万米ドル(約183億円)にとどまった一方で、ウィンパレスは19.2%増の2億2658.5米ドル(約247億円)に上り、2016年8月にオープンした新旗艦IR施設となるウィンパレスシフトが鮮明となった。

なお、昨年第4四半期のマカオ全体のカジノ売上は前年同期から8.9%増の789.91億マカオパタカ(約1兆0655億円)だった。ウィンマカオ社のカジノ売上の伸びは全体平均を下回っており、市場シェアを落としたかたちとなる。

ウィンマカオ社の旗艦IR施設「ウィンパレス」正面外観(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

ウィンマカオ社の旗艦IR施設「ウィンパレス」正面外観(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は10月6日、同月5日にマカオ国際空港の到着口にある税関検査場で未検疫の大…
  2.  マカオ治安警察局は10月6日、自動車の運転者と歩行者の安全を確保するため、マカオ域内の各所でキッ…
  3.  マカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するウィンマカオ社は10月4日、マカオ半島新口岸地区に…
  4.  9月初旬から5夜にわたってマカオ半島南部のマカオタワー沖海上で開催された第32回マカオ国際花火コ…
  5.  マカオ司法警察局は10月4日、同月2日にコタイ地区の統合型リゾート(IR)施設内でゲーミング(カ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun