春節控えマカオと珠海の税関が合同で密輸取り締まり実施…通学かばんや車椅子など使う悪質な例も

マカオ税関(澳門海關)は1月31日、多くの旅客がマカオと隣接する中国広東省珠海市を往来する春節ホリデーシーズンを目前に控え、同月22日から24日にかけて「2019春悦」と題した合同密輸取り締まり作戦を実施したと発表。

未検疫の肉類や植物、禁制品、免税範囲を超えたたばこ製品といった物品を必要な手続きをせずハンドキャリーで越境運搬する違法行為を対象としたもので、マカオと珠海の間にある複数のイミグレーションで手荷物検査の強化などが行われたとのこと。

今回の取り締まりには両税関当局から350人の職員が動員され、違法行為61件を摘発したという。昨今、学生の通学かばんや車椅子、ベビーカーを使った密輸事例も報告されていることから、不審な行動に対する監視を強化して臨み、荷物スペースに洋酒15本を隠していた電動車いすを発見するに至ったとした。

両税関当局では、春節ホリデー期間中も情報収集と連携の強化を図り、違法行為の摘発を進める方針。

マカオのイミグレーション施設の税関検査場には、赤と緑のレーンが設定されており、申告が必要な物品を所持している場合は必ず赤のレーンを通り、輸出入に必要な書類の提示や所定の手続きを行う必要がある。

マカオ側のイミグレーション施設における手荷物検査の様子(写真:澳門海關)

マカオ側のイミグレーション施設における手荷物検査の様子(写真:澳門海關)

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