マカオで今年初の輸入性デング熱感染例確認…患者はマレーシア訪問歴ある29歳男性

マカオ政府衛生局(SSM)は2月16日午後、マカオ域内で今年(2019年)初めてとなる輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

SSMによれば、患者はマカオ半島新口岸地区の羅理基博士大馬路付近に居住、コタイ地区の蓮花路付近に勤務する男性(29)。患者は2月1日から11日にかけて妻とともに親族訪問のためマレーシアの首都クアラルンプールへ出かけ、マカオに戻った後の14日に筋肉痛と関節痛の症状が出たため、コロアン島にある公立クリニックを受診。15には発熱及び全身筋肉痛の症状が現れ、公立総合病院の仁伯爵綜合醫院を受診し、デング熱検査のための採血を行い、同日中にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅱ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。

患者の妻はSSMの聞き取り調査に対し、患者はマレーシア滞在中に現地在住の両親とオーストラリアから帰国していた2人の兄とともに過ごしていたが、4人は1月28日から2月10日まで発熱の症状があり、両親はマレーシアで、兄1人はオーストラリアに戻ってからデング熱感染が確認されたと説明しているとのこと。SSMでは、速やかに患者の住居及び勤務先周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

マカオは面積約30平方キロ、人口約66万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3500万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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