マカオカジノ大手SJMホールディングスが18年通期の業績発表…純利益45%増=コタイ地区の新IR施設は上半期竣工予定

マカオのカジノ運営ライセンスを保有する6陣営の一角、SJMホールディングスは2月28日、昨年通期(2018年1〜12月)の監査前主要業績ダイジェストを発表。

同社発表資料によれば、昨年通期のカジノ純売上(総カジノ売上からコミッション及びインセンティブを控除したもの)は前年から8.3%増の336.77億香港ドル(日本円換算:約4751億円)、ホテル・料飲・飲食及びその他売上は29.4%増の10.63億香港ドル(約150億円)、調整後EBITDAは21.1%増の37.24億香港ドル(約525億円)、株主に帰属する純利益は45.2%増の28.50億香港ドル(約402億円)とのこと。

なお、マカオ全体のカジノ売上に占める同社のシェアは14.9%で、マスゲーミング部門(いわゆる平場)では19.5%、VIPルームでは12.2%。

SJMホールディングスは「リスボア」ブランドのカジノ施設及び中小規模のホテル内にフランチャイズ方式で衛星カジノを展開。目下、競合社が相次ぎ旗艦施設を展開するマカオの新興埋立地、コタイ地区で同社グループ初となる大型IR「グランドリスボアパレス」の開発を進めており、今回の発表では今年上半期に竣工、その後速やかに開業予定としている。

マカオ・コタイ地区で建設中の大型カジノIR「グランドリスボアパレス」(資料)=2018年5月-本紙撮影

マカオ・コタイ地区で建設中の大型カジノIR「グランドリスボアパレス」(資料)=2018年5月-本紙撮影

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