マカオの19年1月新規住宅ローン承認額約606億円…前月から20.2%増=直近3ヶ月平均でも9.8%増

マカオ政府金融管理局が3月12日に発表した今年(2019年)1月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けは3ヶ月連続、商業不動産向けは2ヶ月連続のそれぞれ増だった。

今年1月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から20.2%増となる44億マカオパタカ(日本円換算:約606億円)。対前月3ヶ月連続の増。このうち、98.0%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から21.4%増となる43億マカオパタカ(約592億円)。一方、非居民向けは20.0%減の8800万マカオパタカ(約12億円)。直近3ヶ月でみると、昨年11月から今年1月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は39億マカオパタカ(約537億円)で、昨年10月から12月との比較で9.8%増。

なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から10.8%増の13億マカオパタカ(約179億円)で、マカオ居民向けが97.1%を占めた。

新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から3.8%増となる58億マカオパタカ(約799億円)。対前月2ヶ月連続の増。このうち、99.7%を占めたマカオ居民向けは4.5%増となる57億マカオパタカ(約785億円)に。一方、非居民向けは67.0%減の1700万マカオパタカ(約2億円)にとどまった。昨年11月から今年1月の月次平均値は47億マカオパタカ(約648億円)で、昨年10月から12月との比較で22.2%増。

今年1月末時点の住宅ローン融資残高は前月から1.0%、前年同月から14.9%のそれぞれ増となる2179億マカオパタカ(約3兆0021億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は92.8%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から1.1%増、非居民については0.1%減。

商業物件向けローン融資残高は前月から1.0%減、前年同月から7.1%増となる1963億マカオパタカ(約2兆7045億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が93.4%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から1.0%、非居民は0.3%のそれぞれ減。

今年1月末締めの住宅ローン延滞率は0.16%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.04ポイントのそれぞれ下落。商業物件向けローン延滞率は0.16%で、前月から横ばい、前年同月から0.01ポイントの上昇だった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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