マカオ、9日連続ではしか感染者確認…今年計25人に=予防接種希望者急増で政府がワクチン追加輸入

マカオ政府衛生局(SSM)は3月27日夜にプレスリリースを発出し、同日新たに2人の麻疹(はしか)感染者を確認したと発表した。はしか感染者の確認は9日連続。

マカオにおけるはしか感染確認例の確認数は、昨年は3例のみだったが、今年に入って以降は、今回のケースを含めて、すでに計25例(輸入性10例、輸入関連性15例)に上る。

27日に新たに確認された2例は、患者はマカオ人の男性看護師(23)とフィリピン人のレストラン勤務の女性(27)で、いずれも潜伏期間中の海外滞在歴があり、輸入性のものと判断された。2人とも幼少期に予防接種を受けていたという。

SSMによれば、近日相次いではしか感染例が確認されていることを受け、はしかの予防接種希望者が急増しているとのこと。直近2日間では1日平均800人に上り、平時の25倍という。同局では、公立クリニックにおける予防接種担当者を増員して対応するほか、麻疹、おたふく風邪、風疹のMMR(新三種混合ワクチン)を1万5000本追加輸入することを決め、来週早々にも第一便の5400本がマカオに到着するとした。

SSMでは、はしかは非常に感染力が強く、近日中に新たな感染例が確認される可能性も排除できないとしている。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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